15回日本療養病協会全国研究会〔神戸大会〕

地域連携推進室 上野敏子

今大会は「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」をテーマに全国2500名の参加者の1人として当院の7名の出席者とともに自院の発表はもとよりほかの発表や自分に必要な講演を聞くことが出来,また何処もおなじ問題を抱えていることや,参考になることもたくさんあり療養病床の現状を知ることが出来ました.当院の発表も内容も他院に引けをとらず堂々と出来大変良かった.発表者も良い経験ですし,私たちの今回得ました知識を病院に役立てたいと考えます.有難う御座いました. 

良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない.

平成1995日(水)
 
96日(木)

開会式

主催者:
木下毅  日本療養病床協会会長 ご挨拶
竹下洋三 第
15回日本療養病床協会全国研究会大会長
「我々の進むべき道」
 医療は,急性期だった元の元気な状態で家へ帰れるのは至難の業
 我々は適切な仕事,急患を持って在室し,力強い現場,良質な医療,急性期を引き継ぐ慢性期医療 が変わらなければ医療は出来ない.先日医事新報に分け方が載っていたが高度急性期,急性期,一般病棟,慢性期になろうかと思う.

廣澤祥人 日本医師会長
今回は介護立替制度を支援した.急性期削減医師会は理念・医原・医学介護難民を懸念している.
 在宅は必要だが,国民の利益にもならない安心の医療の根幹を揺るがす日本医師法は総論・各論・公的国民のニーズにある制度はどう在るべきか,良質な制度がなければ日本の医療は成り立たない.
 12年前ようやく漕ぎつけたその状況を乗り越えた昨年国体開催総合 県民感激の気持ちを発信したい.後日復興のフィルム元気な標語作り,元気な高齢者,国の施策38万床から15万床に減らすとは23万床減らすことになる.14000床のうち8000が療養型転換,2000床転換未定4000の差をどううずめるか 厚生省は実体調査方向だけ決め後でついてくる.検討→方向付けが必用.
 ニーズを的確にして有限資源の活用・検討会
矢田立郎 神戸市長
 市民の高齢化.7年前の調査で
20%全国並み.今は4人に124.8%になる.
西村亮一 兵庫県医師会長
 低医療.
38万床を15万にする.理念も何もない.財源を何とかするため.
山本修三 日本病院会会長
 ごあいさつ 

特別講演:1会場

講師 厚生労働省 大島一博 厚生省
何を考えどう思っているか』
 若い技官が誠心誠意説明されました後,質疑応答の時間.丁寧に質問に答え,問題は山積みされている現在,言葉を荒立てるでなく紳士のマナーよろしくお互いが対応されていて気持ちよく感じました.
高齢化時代
昭和
25年生まれ100万人
2050年 2370万人
2025年 団塊世代 全員 75歳人口が900万人増える
2040年 166万人全員90歳  死亡ピーク増える
    認知症
170180万人
 その後人口
900万人割る.年間50万人出生.150万人から60万人亡くなる.
 より減っていく日本の人口の中でどう支えていくか.

 中心課題の移り変わり医量の中味 良質・高質.
療養には可能な限り予防が大切疾患を誘発させるものは極力減らす.

1 メタボリックシンドローム
  
30年、40年後の脳卒中を減らしたい今後の社会予防必須
2 リハビリ
  機能文化と連携,早い段階で在宅,グループ,ケアの支え
ADLの標準化.
  リハビリを高めて他の医療機関と連携と職場の連携.中身のあるものとして行うものか.
 費用面
  療養 入院の割合を減らす
  2025年 団塊者全員75歳推定値
  年間33兆円 75歳以上全体の約3分の1の11兆円.11兆が24兆に変わる.
  75歳80万人 7兆円・8兆円
  負担を支え長期医療を考えていく国民が納める.国民の中から費用出るそれには医
  療を良いものにして納得してもらって実施.
 来年4月〜
  後期高齢者の診療内容が変わる.生活の中での医療,死を迎える.自分らしく,意識のレベルが落ちても
  生命を全うする.
  総合的患者の判断・良質とは…その人本来あったであろう意見が尊重され安らかにすごせる.
 食事,排泄
   風呂に入って清潔に過ごし,チューブの入っている方の安楽.排泄はトイレで.ケアを支える医療.
   在宅面でも同じ.
 急性期医療の危機
   医療体制を守る
   厳しい労働環境解禁で地域医療を守る
   今,医療の配分が弱まって福島の産科ではないが医学会の根底揺るがす
   どんなに忙しくとも感謝されることがインセンテイブになり,働く意義が感じられる
   ようにする.医療のあるべき姿が弱くなって来ている信頼関係を深める.
   病院,診療所マンパワーの問題
   急性期の拠点病院
   医師の産生
   医師と事務職の役割分担
   マンパワーどこにどういう医師がいるのか知る
   産科の問題
   宿直,数としていれば良いのか.担当する医師がいる.通勤できない.
 医療末期の迎え方
   2040年までは増えている 対応に余儀ない

記念対談:〔生きる〕ということ


 対談  小松 左京(SF作家)
     石下 直道(国立民族額博物館名誉教授)
 進行  乙部 順子(株式会社イオ 代表取締役)
 平成19年9月5日(水)10時30分〜11時20分 
 1階 第1会場(平安の間)   
   乙部さんは,小松さんと石毛さんと仕事をしてこられた方です.
   小松さんと車椅子でお出でになり,車椅子ごとお御みこしのようにして壇上に上げてもらいました.
   小松さんは病院嫌い.生まれは大阪尼崎.
   高島忠雄さんの同級生,学徒出陣が20歳〜19歳に下がり学帽をかぶった学徒出陣だったがさらに低年
   齢化して20歳から17歳になった.
   医者嫌い.おじいさんは漢方屋でなんでも(どんな病気でも)葛根湯.
   竹やりで戦争.竹やりで突けといわれ学徒動員.身体検査受けないと学生証をもらえない時代.
   京都大学
 ・石毛先生
   9回の外科の手術。骨折続きの人生
   柔道・ラクビーで鎖骨骨折
   母親は腎臓病でなくなった
   本人も先天的に腎臓が1つしかない人造人間
 ・京都の飲み屋
   カウンターでお医者さんが怒り出した.大酒とりなし,楽しいと地で行く贅沢三昧.
   医学は現在楽しみをむさぼると懲罰委員会
   生活
   禁欲した人
   神のパスポート
   長生きします
   心がけが悪いから病気になると言われていた
   楽しみを助けてくれる医学
   70歳自宅で転び右肩打った.医者に行かないと.タバコはだめと.
   「今日はそういう話か」小松氏
   地球の年齢生命は35億年前,40億年前,大学卒業するころDNAの発見.生命の
   発生を研究していた.遺伝子,電子顕微鏡を使った.
 ・年寄り
   東南アジアタンザニアは牛を買っての生活が生きがい.若者はみな年寄りになりたい.
   年寄りはもめ事の調停.宗教お祭りは蜂蜜を集めて水辺に集い牛の角のひょうたん酒?
   若者にあの変に薬草があるとか.お医者様のよう.
 ・老人は尊敬される人
   幕府は老中・大老・若年寄り・年寄りの若者ぶり.長生きしてよかったこと.
 ・ある知人の話
    教え子に86歳の時にであった.それこそ会いに行くのが楽しみでお互いが若々しく生き生きと
   燃えて夢のような日々であった.3年前関節炎を発症し,会いに行けず老け込み,総合病院に
   入院した.
    4月 今年はあるグループを作っていた.その人たちと話していて話し相手があるということ
   は成り立ての戦争の話を聞くのも楽しみ.これが心の張りになる.
   介護というからだの機能を回復させる心の回復後,つまりからだの機能だけでなく心のリハビリ
   も大切です.今は若い看護師さんがチームでお風呂に入れてもらうのが楽しみだそうです.

メインシンポジウム:良質な慢性期医療を考える〜療養病床の役割〜

 座長 武久 洋三氏(本体会長)
 本学会,約2500名参加 一般演題400台を超える
     医療体制は劇的に変革される可能性が大きく,療養病床を取り巻く環境はますます厳しく,変化につよい意志を
   持って,高齢者のよい環境を支援し地域に必要とされる病院になるには,この大会は大いに意義あるものだ.
   冒頭に記しました良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たないという言葉に結集されています.
    そして大会長の座長は,再び ようこそ神戸に 復興の街神戸に 阪神・淡路島災害から見事に生まれ変
   わりました.
   1年前の学会から現場で頑張ってこられ,神戸の地からリセットしようと思っていますと感動を語っておりました.

 日本療養病床協会会長  木下  毅氏
   解りやすい説明.3割の病院はスタッフの充実.サービスの低下を訴えている.サービスの低下を避けたい.
  地域サービスの連携,現場ではたらいいる者の満足.場の満足なしではいいケアは出来ない.
   高齢者の療養文化・食生活,緑の自然に慣れ親しんでいる事を理解してのケアが必要である.
  ケアする側の文化や価値観を押しつけない.私達は習慣や日本の文化を後世に伝えていく役割がある.

ランチョンセミナー


  療養病床再編後の新たな病院経営…これは2回聞くことになり,がんばっている様子に感動いたしました.
  沢山の発表があり,各々自分に関連のある極めたいところに席を取り学会に臨み,様々な高齢者の症例を
  聞くことが出来ました.

 発表:
   当院のPEG患者の瘻孔管理〜半固形経腸栄養剤の試み〜 では亀田師長の努力と発表者の堂々としていて
  論文を生かす発表振りは一生懸命が伝わってきて,師長と信頼関係.パートナーシップの良さを感じ他院に勝る
  とも劣らなかった.
   椙本課長も移動の日も入れて3日間安全に経過して学会参加者一同安心して勉強に専念できるという目標を
  持って参加され,何の心配もなく行ってくることが出来ました.台風も其の時は恐ろしく(東海道新幹線車中に居
  り鉄橋やトンネル,其の他でも再三停車した)が今はなかなか出来ない経験と思い出になりました.
  新幹線には電源が沢山あって携帯電話も充電器があれば充電できることも知りました.
   経費の面,またご多忙中のところ療養学会に参加させて頂き,世の流れ,見聞を広めることが出来ましたこと
  有難く厚く御礼申し上げます.
 
  聞かせて頂きました1部をまとめたものです.聞き違いがありましたらお許しください.

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日本療養病床協会・全国研究会神戸大会 参加報告

協和南病院 看護部 亀田由美子

 日本療養病床協会全国研修会の参加は、今回で2回目です。
 テーマ「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」
昨年度の診療報酬改定により、療養病床の内容は大きく変化しました。平成24年までに医療療養病床が15万床に削減となりますが、当院でも医療のニーズの高い患者の受け入れにより医療・看護の密度が高まり重度の慢性患者となっています。
 一般病床でも平均在日数の短縮に伴い、まだ亜急性期の患者、認知症、要介護度の高い患者、ターミナル期(看取り)など医療療養病床の役割は今後ますます大きいと思いますし、その必要性も高まります。「良質な看護・介護の提供」を考え一人ひとりの意識向上と重度化した患者に対応できる教育の必要性を感じました。
 介護療養病床については、老人保健施設への転換、しかし医療区分1の患者でも医療ニーズが高いADL区分3など重度化した患者の受け入れは現在の老人保健施設では難しい面があり、シンポジウム・セミナーなどでも転換型老人保健施設についてさまざまな意見が出されていました。当院の介護療養病床においても平成20年の介護報酬の結果を受け転換への準備が必要となります。
 今回、看護部より一般演題として「PEG患者の瘻孔管理」半固形化栄養剤を使用して瘻孔部の皮膚炎が治癒した症例を発表させて頂きました。他の施設でも半固形化栄養剤を使用して経口訓練開始、発熱、痰流出減少など、それぞれの目的で研究したものが発表されていました。
 日々の業務に追われがちですが、ちょっとした考え、工夫などで良くなったことなど研究する材料はあります。今後も職員に何か考えること、困っていることなどから問題を解決する手助けをし、看護研究につなげたいと思います。

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日本療養病床協会・全国研究会神戸大会 参加報告

協和南病院 看護部 内田光枝

 PEG(経皮内視鏡的胃瘻造設術)患者の瘻孔管理
半固形化経脹栄養剤の試みを発表しましたが、同発表とも抱えている問題は、あまり変わりなくその為いろいろな方法を試みていることを知りました。
・ 半固形化栄養剤の利便性の検討
下剤、胃食道逆流、PEGからの栄養剤のもれがあり液状栄養剤へ増粘剤を加え、ポンプ(100円ショップ物)を利用して試みている。
・ 安全でおいしく美しい嚥下困難対応食の提供
食材の唅味、嗜好と障害を配慮した新献立の作成、嚥下障害の程度
食T(重度)、ゼリー食U度、中等量、ペースト状、移行食(軽食)2週間の日替りメニューの提供
・ PEG患者のQOL向上の取り組み : 半固形栄養剤使用の効果
発熱、嘔気、嘔吐や栄養剤リークの問題より流動食から半固形栄養剤へ変更して使用前後の発熱、嘔吐、吸痰回数の比較より半固形栄養剤使用することで吸痰、発熱回数やギャッジアップ時間が減少でき褥瘡予防や離床時間の増加などのQOLの向上に効果があった報国でした。
・ ペースト食導入の効果
検査結果、嘔吐回数や体重の変動などのデーターを比較しペースト食導入の効果について
検討報告
液状の流動食と比べて固形度が増したことにより逆流による嘔吐の回数が減少し投与量の増量が可能となった。消化液の分泌分や消化器運動の抗進などにより栄養呼吸率が改善され、痩せが改善された。
この発表の中で感じたことは、各病院とも患者様の症状改善を図っていることを知りました。その中でペースト食の提供に対して病院の取り組みはもとより厨房の協力、栄養士の努力はすばらしいと思いました。パワーポイントでは魚の形を取り入れてありましたが、確かに見た目でも食欲は変わります。病院でもペースト食、ゼリー食(治療食)などに「食欲」や「食の楽しみ」がもてるようになったらよいのにと思いました。
このような貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
今回スタッフの皆様の協力により神戸大会にて発表できたことに感謝いたします。

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日本療養病床協会・全国研究会神戸大会 参加報告

協和南病院 看護部 大根田知美

 今回、第15回療養病床協会全国研究大会へ参加させて頂きました。
「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」をテーマに約2500名もの多種専門職員が集まりました。
 当病院の発表では、PEG患者1名を対象に経営栄養流動食を半固形化栄養剤にすることで栄養剤のもれがなくなりその結果、瘻孔周辺の皮膚も湿潤せず乾燥傾向となり治癒したという研究発表を行い、治癒に至るまでの写真をスライドで提示する事で会場から声も挙がり反響も良かったです。前後の演題発表では、半固形化栄養剤の利便性や効果を研究発表され勉強になりました。
 その他、入浴ケアでは、シャワー浴の安全な入浴の方法や機械浴の効率的な時間配分の研究。排泄ケアでは、個別化したケアとしてパットの使用の多様化や患者様へのトレーニングと自立に向けた介助支援。食事サービスでは、経管栄養から経口摂取へのアプローチなど、当院で活用できる内容を学ぶことができました。抱える問題も似通っているものもあり、改善のヒントとして得ることができました。
 意識も変わり、仕事への意欲にも繋がったと感じます。貴重な体験を今後に生かしていきたいと思います。

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日本療養病床協会・全国研究会神戸大会 参加報告

協和南病院 看護部 保坂留美

 今回、第15回療養病床協会全国研究大会・神戸大会へ参加させて頂きました。
会場に到着すると2500人もの方々が来場されており驚きました。
 まず、特別講演「医療改革の動向と療養病床の再編成」を聞きました。その中で2025年には、75歳以上の人口が約2167万人となり認知症高齢者が急速に増加しそのために今後医療改革が必要であると言っていました。講演が終わり、その後記念対談「生きるということ」を聞きランチョンセミナー「利用者本位の排泄ケア」に参加しました。
当病院の発表として「PEG患者の瘻孔管理・半固形化経腸栄養剤の試み」を行いました。発表の中で写真が写し出されると周りの方々から声が上がっていました。また、同じ部門の発表を聞き病院によって様々な方法がとても勉強になりました。
次の日は、「入浴介助」「排泄介助」の研究発表を聞きました。その中でもやはり方法は様々で入浴介助でも音楽を取り入れたり患者様の立場になり、待ち時間を短縮するなど工夫をしながら行なっているのだと思いました。
 今回この研修に参加して今までは、当病院のことしか知らなかったけれど他病院の発表を聞いて視野を広げることが出来たのではないかと思います。
 今後この経験を生かし、よりよい介護につなげていきたいと思います。

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日本療養病床協会・全国研究会神戸大会 参加報告

協和南病院 事務部 椙本洋也

  『復興の街・神戸』で行われた日本療養病床協会・全国大会は、療養病床の今後が不安視される中で今後の療養病床協会としての存続も危ういものになってきているため、現在まで療養病床協会としての日本の慢性期医療を支えてきた病院の再度慢性期医療を検討し、療養病床協会を復興させようとする意図が感じられた。
 大会においてメインのプログラムである講演会・シンポジウムを中心に参加してきたが現時点では、平成19年度8月に厚生労働省より提示された療養病床の再編成と転換に向けた支援措置以上の情報はなく、どの地域においても今後の療養病棟の運営については明確な方向性は出ていなくこれからの2年間は、経過を見るような動きであった。
 介護療養型医療施設の廃止に伴う病床の転換に関しては、それぞれが地域のニーズ・今後の体制のあり方を含め検討している状況であるが、やはり病院としては、施設に転換するのは抵抗があるように感じられた。
 この大会を通じて当院のあり方・今後の体制について大変参考になった。
 また、南病院看護部の研究発表も問題なく終了し、なかなか行くことの出来ない神戸の街も観光することができて非常に有意義な時間であった。

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