毎年５月１２日は｢看護の日｣です。近代看護を築いたフローレンスナイチンゲールの誕生日です。２１世紀の高齢化社会を支えていくためには、看護の心・ケアの心・助け合いの心を私たち一人一人が分かち合うことが必要です。こうした心を誰もが育むきっかけになるように｢看護の日｣が制定されました。
　｢看護の心をみんなの心に｣をメインテーマに、今年は患者様の家族も含めて看護師の関わりを｢背中をポンポン・・・｣というキャッチコピーで表現し、言葉を交わさないでも分かり合え、共感している姿を表現しています。そのためには、医療者と患者、家族の信頼関係を築いていることが、患者さんにとって病気と共に生きていく支えになっていることを表現しています。その信頼関係が、患者を支え、家族を支え、地域を支えることにもつながっていくことと思っています。
　当病院においても毎年、｢まちの保健室｣として地域の方々に気軽に看護に触れていただけるように健康チェック・健康相談を行っています。今年もフードセンターカスミ・協和店のご協力をいただき5月13日にイベントを開催しました。血圧測定・体脂肪測定・ストレスチェック・血糖値測定などを行い、買い物に来た方など約70人の地域の皆様に参加していただきました。自分の生活や家族のこと、介護のこと、子育てのことなど、自分の気持ちを表出することで笑顔になっていく姿をみて、私達も地域の方々に励まされて支え合っていることを実感しました。これからも、地域の方が自分や家族の健康状態を大切に管理していけるように、支援していきたいと思います。

　

協和中央病院　看護部
南２階病棟主任　小河原　幸子