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研修・学会の報告-病院中堅職員接遇研修会に参加

期 間 平成24年10月20日(土)
場 所 茨城県県西生涯学習センター
参加者 新館2階病棟 看護師 上野由加里
新館2階病棟 看護師 小口 秋子
研修内容

新館2階病棟 看護師 上野由加里
 研修に参加するまでは緩和ケアといえば終末期医療というイメージがありました。学生時代、WHOの定義が改正され改正前入っていた「治癒が困難・・・」という文章が改正されたことは学んでいました。しかし、看護師になり外科の病棟に勤務してみると手術しても癌が切除できないときに「緩和ケアだから・・・好きなようにさせてあげよう」といった会話が日頃病棟で聞いているので「終末期医療のときに緩和ケアを行う」といったイメージになっていました。
研修に参加し、緩和ケアとは症状を緩和するものであり急性期の症状にも適応となり、全ての患者様が適応になることが分かりました。
私達、医療関係者が緩和ケアに対する誤ったイメージがあるためか、実際に緩和ケアを積極的に治療の中にとりこめている患者様は少ないことが分かりました。緩和ケアを治療と併用して行えることを知った患者様は「不快感が少なく治療が受けられる」「麻薬を使うと治りが遅くなる等といった間違ったイメージを無くして欲しい」などと思っている事が分かりました。私達の緩和ケアに対するイメージを「終末期医療」から「全ての治療と併用して症状を緩和するもの」に変化されていくことが重要であることが分かりました。
日本人の「良い死」として共通して求めることの中にも「苦痛がない」「希望や楽しみがある」「人として大切にされる」などといった人間らしく最期まで過ごす事を求めていることが分かりました。日頃の看護の中での患者様との関わりを見直し、対象となる患者様がその方らしく人間味のある最期を迎えることができるように援助していきたいと思います。
患者様が最期をどのように迎えたいのかを知らないと緩和ケアを治療の中に取り入れて行くことが難しいことも分かりました。最期の迎えかたの希望や、治療の進め方を患者様やその対象となる患者様の家族へ看護をする中で確認していくことが重要になってくることが分かりました。日々の業務をこなす中で時間を見つけながら、少しずつ信頼関係を築き最期の迎え方や治療の進め方などコミュニケーションをはかっていきたいと改めて思いました。
病棟で緩和ケアに介入することも重要であり、自宅で最期を迎えたいと思う日本人は多く、退院後は外来での介入や在宅看護の介入なども重要になってくるので連携して継続した看護を提供出来るようにしていきたいと思います。「エンド・オブ・ライフ・ケア」という言葉を研修の中で初めて耳にしましたが「病や老いなどにより、人が人生を終える時期に必要とされるケア」のことであり高齢者も対象でありQOLを最期まで最大限に保つことであることが分かりました。
緩和ケアを提供する看護師に求められる基本的態度は「どのような状況にあっても寄り添い続ける」事であると定義されていますが状況変化してしまうと寄り添い続けることは難しいこともあると思いますが、患者様が不安なく最期まで人間らしく生活していけるように関わって行きたいと思います。また、緩和ケアを少しでも「終末期医療」といった
イメージから「全ての患者様が対象の苦痛を最低限にするための医療」といったイメージを広めていけたらと思います。

新館2階病棟 看護師 小口 秋子
 H24年10月20日(土)茨城県県西生涯センターにて緩和ケアにおける看護の役割と実践という研修に参加させていただきました。まず、緩和ケアとは・・・、緩和ケアの現状などの話のなかに、緩和ケアとは患者だけでなく家族に対しても行う、終末期・・・にとらわれず、早期から関わる事が重要であることがわかりました。
実際に筑波大学病院で行われている緩和ケア週間イベントなどの紹介もありました。
私たち日本人の多くが考える良い死、大切にしていることでは、苦痛がない、望んだ場所で過ごす、希望や楽しみがある、医師や看護師を信頼できる、自立している、人として大切にされる・・・などを望んでいます。がんになったから・・そう考えるのではなく、一般市民も良い死として上記を考えます。実際、最後の療養場所として希望する場所は緩和ケア病棟(47%)、いままで通っていた病院(32%、在宅(11%)となっていますが、実際は大学病院(66%)、緩和ケア病棟(29%)在宅その他(5%)と希望する場所と実際が違うことがあります。これは、意志決定の時期、本人の希望の明確さ、病状の理解や受け止めなどが関係してくると考察されているのを聞き、私も実際患者さまと関わる中で、本人は「家に帰りたい」と訴えるが、家族が「無理です」などと、言い、帰るタイミングを逃してしまった経験があります。その時、きちんと家族の気持ち、何が不安材料になっているのかを確認、アセスメントし、どうすれば不安無く自宅に帰れるかなど検討することが必要であったと思います。
緩和ケアを提供する看護師に求められる基本的態度として、「患者とともにいる」ことが重要と言っていました。何かをする事だけでなく、患者や家族とともにいることが大切で、身体の調子や、患者、家族の気持ちを理解しようとすることが大切だと学びました。
今回学んだことをもとに、患者、家族は何を希望しているのか、今の患者はどういう状況なのかなどをきちんとアセスメントし、患者、家族にとって何が大切か考え、患者に寄り添い看護していきたいと思います。

 

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