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寒い季節に注意することには2つあると思います。すなわち、主に寒い季節だけ注意することと、寒い季節にも注意することです。
まず、主に寒い季節だけ注意することで有名なことは、何といってもインフルエンザ予防でしょう。規則正しい生活習慣を崩さないことと、手洗いうがいの励行が大切です。流行期突入前に予防ワクチンを受けて準備しておく心構えも重要です。最近は特効薬もありますので、怪しい症状が出たらなるべく早期に医療機関を受診しましょう。
次に、今まで余り聞き慣れない、寒い季節にも注意することに触れたいと思います。それは先を見越した生活をすることから得られるように思います。つまり、今が寒い季節であることは直に春がやってくることを示しています。日本は四季の移り変わりのはっきりした気候です。その季節季節を楽しみ今は寒さを楽しみながら春に備えるのです。内科の外来をしていると寒い季節には外出の機会が減って運動不足になっている方が大勢います。今はハイテクの衣料を身に纏えば殆ど室内と同じ体感温度で散歩に出られます。そして冬枯れの野山をみて一旦は荒涼とした気持ちになります。しかし、あと何日であの暖かな春がやってくるのだろうと思いながら毎日歩き、その中に春の兆しを感じることはとても楽しいことなのです。いつも体を動かすことで足腰を鍛えて生活習慣病を予防していくことが、寒い季節にも大切なことのように思っています。
（筑西市商工会会報誌「あじさいメール15号」掲載） |
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